プロローグ

 

新たなる世界で

~プロローグ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
ここはどこだ・・・・
わたしは誰だ・・・
今私は何をしているんだ・・
 
一定の間隔で己の周りを胎動しているものに心地よく感じながらその間にいくつもの疑問が頭の中を駆け巡るが一つとしてその真実にたどりつくものはない。 
しかしひとつだけ彼?が思い出したものは自分が一度死んでしまって新たなる生を与えられたということだった。その際に彼は神様と言われている存在に出会った。
神様はその際に
「あなたは生前人に迷惑ばかりを掛けた揚句に暴力沙汰に巻き込まれてしまいなくなってしまいました。しかしながら捨てられた猫を助けたり、迷子の子供を助けたりと心の優しい面も見せていました。なので今一度あなたに機会を与えます。今度こそは人に優しくそして後悔しない人生にしなさい」
 
彼はそのことを思いだしながら新たな機会をくれるといったがこれからどうなることやらと考えながらその心地よさに瞼が重くなり次第に意識が薄れていった・・・・
 
数日の後に彼は心にこれからのことに対する不安と新たなる生に対する感激を胸にひめて無事に新たな生をこの世に受けた。しかしその中に絶望と幸福が数多くこれから彼に訪れるとはしらずに・・・
 
 
 
彼が生まれたときに彼の両親は大変嬉しがってくれて自分の名前を翔平と名づけた。そう今日から彼の名前は金田翔平となったのである。両親の名前は父親の方が志朗で母親の方が恵という名前だそうだ。二人がそうお互いを呼び合っていたからである。
しかし彼は生まれてすぐに小さな絶望の衝撃をその小さな体に受けた。それは自分が赤ちゃんなのだから当然母の母乳を口に入れなければならず、また口に食事を入れたら当前下の世話も両親に任せなければならなかったことだ。
生前二十歳ごろまで生きてものなのでその成人にもなった自分が両親とはいえ女性の胸を吸い下の世話をされるのは彼にとっては最大限に羞恥心を駆り立てるには十分だった。
 
「(もうどうにでもなってくれぇぇぇ!!)」 
心の奥底で叫ぶに叫んでいた。しかし両親はそんな翔平の心の内をつゆ知らず、初めての自分たちの赤ちゃんに喜び翔平を世間でいう親馬鹿のごとくにあまやかしながらかわいがった。
 
翔平はそんな両親にいくらたってもわかってもらえるとは思ってはいなかったがその予想斜め上をいくかわいがりぶりに翔平はいつしかあきらめだした。
 
それからというものの彼は恥も外聞も捨てて生きようと思った。赤ちゃんの時にいくら恥ずかしがっても結局のところ無駄だということがわかったからだ。
 
それから半年がたち彼の首が座り寝返りが打てるようになったときに彼はひたすらに悩んでいた。
「(赤ちゃんが立つのっていつぐらいで言葉を話すのはどのくらいだったかな)」
と世間的に目立ちたくないため普通の赤ちゃんを装うために普通かそれよりちょっと遅いくらいにできるようになりたいと考えていた。
 
それから彼は生前が貧弱ではないが運動神経がたいしてなかったので、首が据わった後にハイハイができるようになって動き回れるようになってからはできるだけ動くようにしていた。
 
それから1歳になって立つことができ、2歳になって言葉を少しであるが喋れるようになった。
そのたびに両親は自分が立った時も初めて「と~と」「か~か」と言った時も我がことのように喜んでくれた。
その時翔平はこの両親のもとに生まれてきてよかったと思った。
そして自分のことのように喜んでくれた両親にとてもうれしく感じた。
彼はこれまで順調に育ってきた。
 
 
 
・・・・・・そう「これまでは」であった。
これから彼が出会う運命は始まったばかりである。
 
 
あとがき
自分にとってこれは処女作であり文章が稚拙で穴だらけになっていることが自分でも恥ずかしいものでありますがどうか応援のほどよろしくお願いします。
またここはこうしたほうがいいなどのアドバイスよろしくおねがいします。
 
 
 
 
 
 
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